芝浦治療院の田母神です。
今年も残りわずかとなりました。
すでにご旅行にお出かけの方、帰省された方など
12月はたくさんの方が交通機関を利用されることかと思います。
このブログは、2013年12月からスタートし、丸一年が経ちました。
少しでも皆様のお役に立ちたいという思いから、
交通事故で起こりうる症状・外傷・保険手続きなどについて
ご案内させて頂きました。
お一人でも多くの方の目にとまって
ご一読頂ければ幸いです。
そして、交通事故でお悩みの患者様のお力に立ち、
日々、皆さまが笑顔で暮らせるよう、治療に励みたいと思っております。
各治療院の年末年始
月島整骨院:12月30日19時まで 年始1月4日(日)10時から
新橋汐留整骨院:12月30日20時まで 年始1月5日10時から
大森駅前整骨院:12月30日休診 年始1月5日10時から
千歳烏山整骨院:12月30日20時まで 年始1月5日9時から
芝浦整骨院:12月30日19時まで 年始1月5日10時から
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます
こんにちは、月島治療院の中尾です。年末になりましたが皆様はいかがお過ごしでしょうか??
本日は自賠責保険についてお話したいと思います。
自賠責保険とは正式には自動車損害賠償責任保険それを略したのが自賠責保険といいます。
自賠責保険は、自動車・原動付自転車の所有者と運転者が、必ず加入しなければならない保険で強制保険と呼ばれています。この自賠責保険とは、交通事故に遭われた被害者の救済を第一目的とした保険です。その為、補償は対人賠償に限られています。対人とは死傷した相手側の運転者とその同乗者、あるいは歩行者など交通事故に遭われた被害者の事を言います。つまり被害者のケガや死亡だけに賠償金が支払われ加害者側のケガや自動車の破損には、賠償金が支払われることはありません。もし事故を起こした加害者に賠償金を支払う能力がない場合でも被害者は自賠責保険によって一定の金額までは、賠償金を受け取る事ができます。偶然、事故にあった被害者が賠償金をもらえず、泣き寝入りを未然に防いだのが自賠責保険といえます。
先程も言いましたが自賠責保険で補償されるのは、交通事故などで他人を死亡させたり、ケガをさせたりした「人身事故」の場合です。相手への損害賠償に対して保険金が支払われます。したがって次の場合などは保険金が支払われません。
・交通事故を起こした運転者自身のケガ
・交通事故により破損した自動車の修理代
・単独の人身事故(例:ガードレールに衝突してケガをしたなど)
・物の損害など
また自賠責保険は補償額が少ない為、自賠責保険を補うとともに、自損事故、物損事故にも対応できるように任意の自動車保険(特に自賠責保険でカバーできない事故に対する人身傷害保険)にも別途加入することが一般的になっています。
当院では問診や交通事故の保険に詳しいスペシャリストが説明の時間を十分に取ってありますのでケガの治療はもちろんのことそのほか些細なことでも不安に感じていることがございましたら、お気軽に相談下さい。
こんにちは、千歳烏山治療院の山本です!
寒気の影響で全国的に積雪や気温の急激な低下がみられ、
朝起きるのがつらい季節になってきましたね。
交通事故で来院された患者様が寒い日は『首がこる』『肩・腰が張る』『背中パンパン』などの
症状をよく訴えられます。
これは、寒さでからだが冷えて筋肉に力が入り硬くなって起こる現象です。
では何故からだが冷えると筋肉が硬なり、症状が悪くなってしまうのかを
今回はお話したいと思います。
人類は哺乳類の仲間ですので大きな特徴として体温調節を行います。
人の生命活動に最適な体幹の芯部体温は約37℃といわれており、
これが高すぎても、低すぎても内臓器のはたらきに大きな支障をきたします。
通常体温を維持するには代謝とよばれる、食事から摂った栄養素(主に糖質・脂肪・タンパク質)を
体内に取り入れ、不要になった物質体外へ排出する際に起こる発熱を利用しています。(基礎代謝)
しかし、急激な気温低下などでからだが冷えると基礎代謝の熱産生では体温低下を防ぐことができません!
そこで活躍するのが、普段運動や姿勢を支えている『骨格筋』です。
筋肉は活動に使うエネルギーの約80%を熱に消費する運動にとても効率が低い臓器ですが、
体温産生からみればとても優秀です。
したがって最近のように気温低下や夏の冷房などのときには、
からだかを守る為に全身の筋肉に力がが入り、硬くなるのです。
特に免疫機構が集中する首や心臓周りの肩・背部・腰の筋肉の負担が多く、
交通事故で傷めた箇所と重なり、症状を悪化させるのです。
この時期は首周りをはじめからだを冷ささないように気を付けましょう!
もちろん適切な治療を受け、寒さに負けないからだにしていきましょう
こんにちは。新橋汐留整骨院の髙島です。
日に日に寒くなりますが、風邪など引かれていませんか?
ところで皆さん、一年のうち、一番交通事故が多いのはいつかご存知ですか?
警察庁のホームページによると昨年1年間で自動車事故の多かった月ワースト3は
1位 12月 58,711件
2位 11月 54,844件
3位 10月 52,953件
だったようです。
都道府県別に見ても
1位 愛知県
2位 大阪府
3位 福岡県
4位 東京都
と、人の集まる大きな都市がやはり上位を占めます。
(東京に住んでいる私としては東京が4位というのは意外でしたが…。)
幸い、昨年に比べ各月で減っているとはいえ今年の11月で47,000件余り。
残念ですが、12月はもう少し多くなってしまうでしょう…。
12月は「師走」というように皆さんお忙しい時期で、慌ただしくなり、また普段は車に乗らない方も乗る機会が増え交通量も増えるため、まさに今が一年のうちで一番交通事故が多い時期なのです。
ではどのような事故が多いでしょうか。
当グループに来院される方は、(死亡事故などに比べるとという意味で)「軽傷者」の方が多いので主にそちらに焦点を当ててみます。
交通事故全体の60%以上が自動車乗車時だそうです。
そのうち80%が車両相互事故(いわゆる「車対車」)で、その内訳を見ると40%が追突、25%が出合い頭。
つまり、不注意によるものが多いんですね・・・。
そしてケガをした場所で一番多いのは、やはり、首で50%以上。
自動車乗車中の方では80%以上の方が痛みを訴えていらっしゃいます。
他に多いのは脚、腕、腰だそうです。
当院の患者さんでもこのように訴えられる方が非常に多いです。
時間帯は、昼:夜は7:3で、季節を問わず夕方5時ころが一番多いようです。
日没時間との関係は証明されてない無いようですが、明るさ・暗さの問題より、帰宅や移動で人が増える時間ということが大きいようです。
こう見てみると、人が多くなる夕方、疲れが見え始めた頃の不注意による事故が多そうですね。
事故というのは自分がどんなに気を付けても、人と人が関わっている以上、完全に避けるというのは難しいですが、
事故に遭わないように、また起こしてしまわないように、少しでも事故の可能性を減らすための参考にしていただければ幸いです。
大森駅前整骨院の佐々木です。
12月に入り一段と寒くなってきましたね。
東京では例年より早くインフルエンザが流行しています。
年末の忙しい時期になってまいりますので、
皆様、より一層お体にお気をつけください。
今回、ご紹介するのは『肋骨(ろっこつ)骨折』です。
肋骨骨折と聞いて誰しも一度は耳にしたことのある骨折かと思います。
肋骨は、外力を受けやすいために骨折が発生しやすく、
特に更年期を過ぎた場合、骨粗鬆症を起こしていることが多いので、
ごく軽微な外力、過激な筋収縮(激しい咳・くしゃみ)でも発生します。
それだけ皆様の身近に起こる骨折ではありますが、
交通事故の場合、発生が非常に多く、合併症も多いです。
最悪の場合、死に至る危険性もある骨折です。
交通事故での肋骨の痛みは衝突時の衝撃による損傷と、
バイク・自転車で転倒した時に大きな外力がかかり損傷することがほとんどです。
損傷部位によって
・肋骨
・肋軟骨(ろくなんこつ)
・筋肉、神経、血管
・肺などの内臓損傷
などに分けられます。
[肋骨骨折の症状]
肋骨などで形成されている胸郭(きょうかく)という
肺などの内臓を鳥かごのように覆っているところが、
前後左右に圧迫をされるため
押さえると痛い、深呼吸・咳やくしゃみで痛い、寝返りで痛いなどの症状が出ます。
他にも受傷時にメキッと音がすることがあります。
[治療]
・不全骨折(ひびが入るなど)
テーピングやコルセットなどで安静を保ちます。
・完全骨折(バキッと折れてしまった場合)
こちらもテーピングやコルセットなどで安静を保ちます。
また完全骨折の場合、肺を損傷していることがあります。
※肺損傷の症状
・息がしづらい。
・呼吸の時に空気が漏れている音がする。
・咳をすると血が出る。etc.
[合併症]
・動揺性胸郭(きょうかく) 別名:フレイルチェスト
一本の肋骨が2ヶ所以上で折れ、呼吸困難になり危険性が高くなります。
・外傷性気胸(ききょう)
外傷により、胸膜(きょうまく)が損傷され、空気が溜まっている状態で呼吸困難を強く起こし、
心拍出量の低下、血圧低下により危険性が高くなります。
・血胸(けっきょう)
肺・動脈損傷により血液が胸膜内に溜まって呼吸困難や発熱を伴います。
・腎損傷
背部から強い衝撃を受け、腰痛、血尿などがある場合は疑わなければなりません。
また、肋軟骨部骨折ではレントゲンに写らないために病院で見逃される場合もあります。
メディカルケアでは初診時に徒手(としゅ)検査を行い、骨折の疑いがあれば応急処置を施し、
病院と連携をとり、速やかな対応をしてまいります。
安心してご来院ください。
こんにちは、芝浦治療院の松本です。
自転車事故についてお話しさせて頂きます。
自転車事故の発生状況ですが、主な要因は
・ 安全不確認
・ 一時不停止
・ 信号無視
が多いそうです。
ここ数年、交通事故件数に占める自転車事故件数の割合は、2割程度と高い水準です。
自転車事故による死傷者は、2割が高齢者、4割が若者と子どもだそうです。
皆様は「自転車安全利用5則」があることをご存知ですか?
1.自転車は車道が原則、歩道は例外。
自転車はあくまでも軽車両です。車道を走るのが原則です。
2.車道は左側を通行。
3.歩道は歩行者優先で、車道よりを徐行。
「歩道通行可」の標識がある場合は歩道を走行してもOKです。
それと工事中や車の縦列駐車などで車道を走れない場合もOKです。
4.安全ルールを守る。
飲酒運転や走行中スマホを使用しない。自転車同士で並走しない。二人乗りはしない。夜はライトをつける。
これらのルールを違反した場合は罰則として2~5万円の罰金を科せられることもあります。
5.子どもはヘルメットを着用
もちろん大人もヘルメットを着用することが望ましいです。
自転車事故は、頭蓋骨骨折や脳震盪(のうしんとう)など
命が危険にさらされる大けがになることも多いのです。
最悪の場合は死に至る可能性もあります。
ぜひこの機会に「自転車安全利用5則」を覚えていただき、
事故を未然に防ぎ安全運転を心掛けましょう。
朝晩の冷え込みが厳しくなってまいりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
こんにちは。月島治療院の石川です。
今回は、交通事故の被害に遭われた後の精神的負担についてまとめてみました。
事故直後から1か月以内の最も多い感情として
・突然に事故の光景がよみがえる。
・事故のことについてつい考え込んでしまう。
・事故を思い出させるようなものや場所を避けてしまう。
・また同じ事故に遭うのではないかと心配だ。
という順に多くなっていた。
このことから事故により強烈なストレスを受け、1か月以内は事故のことが頭から離れなかったり、思い出してしまう傾向が強い。
しかしこのような傾向は時間とともに解決できるものではなく、事故から1か月以上経過したときでも、また同じ事故に遭うのではないかと心配したり、事故に係る事は考えないようにしていたり、事故から時間が経過した後でも事故の不安感はなかなか消えない様である。
また急性期が過ぎ症状が慢性化することによって、身体的な後遺症が残るのではないかと強い不安を感じている事が多く、なかなか症状が思うように回復せず怒りや苛立ちが生じることもある。
そうした精神的苦痛、身体的苦痛に加え頭痛やめまい、手足のしびれ、倦怠感に悩まされている。
しかし、自分の苦痛を訴えていてもなかなか周囲から理解されずに、気のせいだとか、もう治っていると思われたりしてしまいあまり話を聞いてもらえず、不信感をつのらせてしまう結果となる。客観的に判断するのではなく、本人は苦しんでいる事を理解し、耳を傾ける事が重要で今後の回復に関わってきます。
当院では問診の時間を充分に取ってありますので、怪我の治療はもちろんのことそのほか些細なことでも不安に感じている事などがございましたら、お気軽にご相談して下さい。
こんにちは!千歳烏山整骨院の山本です
ここ数日かなりの気温低下がみられ、本格的に冬になってきましたね、皆さん外出時は暖かい格好をして風邪
をひかないように気を付けましょう!
今回は『鎖骨骨折』をご紹介いたします。
鎖骨は胸の上方に左右一対ある細い骨で、胸の中心にある胸骨と左右の肩甲骨に連結し、
肩の運動と位置固定に重要な働きをしています。
交通事故で起こる骨折で一番発生率が高く、骨折の場所が外側の肩関節に近い場所で起こると肩の可動域
(肩関節の動かせる角度)が狭くなり、日常生活に悪影響を及ぼすなど
後遺症を残す場合が多くなりますので、適切な治療が大切になります。
また、実際に変形して、肩を上げられる角度が狭まり、日常生活に支障が出る場合などは、『後遺障害認定』
に認められる場合があります。
認められると怪我の慰謝料とは別に損害賠償請求の対象になるなど、
保険の見地からも広く認められたメジャー怪我がです。
鎖骨はからだの表面上にあり、容易に手で触れることができます。
場所的にもハンドルやダッシュボードに当たり易いので、直接の衝撃が骨に伝わり、骨折し易いのです。
また肩甲骨と連結しているので、手・肘・肩からの衝撃の影響で間接的な力で折れることもあります。
治療は、軽度な場合2~3週間ギプス固定、その後約3週間『クラビクルバンド』と呼ばれる鎖骨骨折専用の固
定装具で骨が結合するまで固定します。しかし鎖骨は多くの筋肉が付着し、腕もぶら下がっていますので、階
段状やへの字型に変形して結合する場合多いです。(変形治癒)
骨折が2箇所以上や激しい出血が伴うなど重症例は手術対象になります。多くはワイヤー状の『キルシュナー
鋼線』や『プレート』で骨を直接固定し、約半年後に治癒を確認後、
再手術を行って体内から装具を取り出します。
後遺症を残さない為にも、適切な治療や手術後のリハビリが大事になりますので是非ご相談をしてください。
こんにちは、新橋汐留整骨院の中島です。
朝晩は寒い日が増えてきましたね。
昼夜の温度差で体調を崩す方も多いのですが、このような時期は交通事故のケガで、長くお悩みの方も多いと思います。
普段、運動や日常生活で腰や首を痛めてもそんなに長いこと痛くはないのに...と。
そこで今回は交通事故で起こる外傷とスポーツ中の捻挫や肉離れなどの一般外傷の違いをお話しします。
スポーツ中のケガは、加わる外力が比較的自分の筋力の範囲内のもので起き、また目から入ってくる視覚を通してケガをする瞬間に身体が本能的に身構えることができるため、身体に与えるダメージは比較的軽く済むことが多いです。
それに対して、交通事故で起きるケガの多くは突然起きる、いわゆる「不意打ち」によって起こります。
そのため身構えることが出来ず、また車の衝突は莫大且つ複雑な外力を加えるため、身体に与えるダメージが予想以上に大きくなるのです。
そのため交通事故の外傷では急性期(熱感や圧痛などがある期間)が長引くことが多く治療期間が長くなります。そして「治療してもなかなか良くならない」と諦めてしまう患者さんも少なくありません。
症状が、ケガの状態だけでなく、気候の影響なども多く受けやすいため不安定である事も多く、私たち治療家業界でも「良くなってからも1年程は何があってもおかしくない」とも言われています。
ですので後遺症を最小限に抑えるためにも少し長い期間を要してしまいますが、なるべく定期的に通院して治療することが大事になってきます。
現在、「どうせ変わらないから...」と治療をお休みしてしまっている方や、他の病院・整骨院に通われているが、あまり改善がみられない方、気になることがございましたら、当グループの各院に一度ご相談ください。
はじめまして。
大森駅前整骨院の柔道整復師をしております。佐々木です。
朝晩ずいぶんと寒くなってきましたね。
そろそろインフルエンザの流行る時期ですので皆様お体にお気をつけください。
今回、ご紹介するのは『ベネット骨折』です。
ベネット骨折と聞いてもピンと来る方は専門家ぐらいですが、交通事故では症例の多い骨折です。
正式名称は
「第1指中手骨基底部掌尺側(だい1しちゅうしゅこつきていぶしょうしゃくそく)の脱臼骨折」といい、
長い名前ですが具体的にいうと、
交通事故で自転車、バイク、乗用車のハンドルを握ったまま衝突または転倒した際に、
握りこんだままの親指の付け根を打ちつけて親指の付け根を脱臼と骨折を同時に起こしてしまう症状です。
この骨折の厄介なところは、関節内骨折であることです。
関節内骨折は関節内に骨折が起こり、ズレが生じると関節面の不適合が起こります。
徒手整復(としゅせいふく)で元の位置に戻してもその状態を保持することが難しく、
骨がズレてしまい予後不良となりやすいです。
そのためしっかりとギプス固定を行い、
骨の位置が安定しない場合は鋼線(こうせん)または金属製のネジで固定する手術を行います。
適切な治療をせずに放っておくと、
脱臼を繰り返したり、関節の変形を生じたり、不安定感が残って痛みの原因となることもあります。
ベネット骨折は指の中で頻度の高い骨折です。
親指の付け根は日常でも物をつまんだり、握ったりなどの動作でよく使うところです。
なるべく早くに受診していただいて、適切な方法で治療を行い、しっかりと治していただきたいと思います。
メディカルケアではこのような骨折を伴う交通事故に対して、
レントゲン、手術が必要な場合は整形外科と連携をとり、
固定除去後の関節や筋肉のリハビリも含め対応してまいります。
お気軽にご相談ください。