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症状紹介『腱板損傷』

2015.02.14 | Category: 未分類

 

こんにちは。大森駅前整骨院の佐々木です。
まだまだ寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
朝、晩と冷え込みますので、お風呂でゆっくり体を温めて一日の疲れを癒し、
風邪など体調を崩されぬようお気を付けください。

 

今回ご紹介するのは『腱板損傷(けんばんそんしょう)』です。

 

交通事故で転倒して手や肘をついてから肩が挙がりにくい、肩は挙げられるが痛みが出る、
腕を真横の位置で保持できないなどの症状が出た場合は腱板損傷かもしれません。

 

・症状

 

腱板損傷とは肩の深部にある筋肉群『回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)』が損傷したものをいいます。

腱板に断裂が生じると腕を挙げる時に痛みが出て、力が入りにくくなります。
具体的には、腕を真横に保持できない、
物を取ろうと手を伸ばして持とうとすると肩が痛くて持てないなどです。

 

腱板損傷は症状と押して痛い部分が五十肩に少し似ています。
五十肩と大きく違う点は、他動的に肩を挙上できる点です。
他動的に挙上できるとは、力を入れずに他人に挙げてもらう、
もしくは反対の手で腕を挙げようとすると腕を挙げられるということです。
ただし、腱板損傷も炎症がひどくなり、肩関節が拘縮(こうしゅく)すると
五十肩と区別がつきにくくなることがあります。
※拘縮とは関節の周りの筋肉などが固くなり関節の動きが悪くなることで、
力を抜いて他動的に動かしても関節が動かない状態をいいます。

 

運動時、肩を挙げる角度で痛みが生じるのも腱板損傷の特徴です。
腕を体の横から挙げていき、60~120°の間に痛みが強くなります。
また、腕を前に出して腕をひねることで痛みが出ることもあります。

 

損傷にも大小があり、完全断裂と不全断裂があります。
不全断裂の小さな断裂では筋力は低下しませんが、関節の拘縮とともに、
筋力低下に進むこともあります。
完全断裂ではあきらかな筋力低下を認めます。また、腕全体の脱力感、
就寝中に痛みで目が覚めることもあります。

 

・治療

 

不全断裂では保存療法が中心に行われます。
急性の状態では肩を三角巾などで固定して1~2週間安静にします。
その間、痛みと炎症を抑えるためにアイシングを行い、
損傷部の治癒を早める目的で低周波などの電気治療を行なっていき、
炎症が治まってきてから温熱療法や関節の可動域が狭くならないよう、
ストレッチやマッサージなどの手技療法を行います。
また、肩甲骨がスムーズに動くように、損傷した筋以外で筋力が低下している筋を検査し、
その筋を中心に筋力を回復させていきます。
強化方法はチューブや、徒手による軽い抵抗、あるいは無抵抗で肩の運動を行い、
筋機能を再構築していきます。
損傷した筋腱によっては筋力強化手順が異なり、訓練してはいけない動作がありますので、
医療機関などで指導を受けてから行います。

 

完全断裂や保存療法で改善の見られない場合、長期にわたり痛みが持続し、
脱力感、関節拘縮などが出現したものは手術を検討することになります。
手術には肩内視鏡による断裂した筋腱を縫合して修復する腱板修復手術や腱板再建手術があります。

 

手術はなるべくなら避けたいものです。
そのためにも早期発見・早期治療がとても大事です。
交通事故で転倒して肩に痛みが出た場合はお早めに医療機関などに受診することをお勧めします。
メディカル・ケア各院にお気軽にご相談ください。

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