症例紹介 『チャンス骨折』
こんにちは!千歳烏山整骨院の山本です。
先日まで秋の全国交通安全運動が行われ、改めて社会全体で交通事故を起こさない努力が求められております。皆さんも安全運転を心がけましょう!
今回は『チャンス骨折』というのをご紹介いたします。
名前が特徴的ですが、1948年に『Chance』という方が症例報告を行ったのが由来です。
私が学生の時にクラスメートがこの骨折の名前を聞いて戸惑っているのを鮮明に覚えております。
主に後部座席で腰周りにベルトを巻くだけの『2点シートベルト』を装着した状態で衝突事故に合い、
背骨の後方から亀裂が入るものをチャンス骨折といいます。
追突や正面衝突などの事故で発生しやすく、衝突の強い衝撃でからだが前に飛ばされそうになりますが、腹部に巻きついているシートベルトがからだを固定しておりますので、瞬間的にからだが『くの字型』に折れ曲がり、ベルトを基点として背骨の前側は縮まる力、後方は伸びる力がそれぞれかかり発生します。
特徴的なのは、脊髄損傷が少ないが腹部にシートベルトの圧迫痕場合は内臓損傷が疑われるので注意が必要です。
また治療は軽度なものはコルセットやギプスで数週から数ヶ月の固定、重症は外科的処置が必要になります。
骨折が安定した後も患部痛みや筋緊張などの後遺症が多く発症します。
メディカルケアグループでは手技を中心とした、アプローチで血流を促して自然治癒力を高め、
患者様が一刻も早く日常生活に復帰できる様にサポート致します。