高齢者の交通事故
こんにちは月島治療院の石川です。
例年では残暑が厳しいところですが、今年はお盆以降肌寒い日が続きますね。
こんな陽気の時は体調を崩しやすいので、少しでも調子が悪い時は無理をせず充分に体を休めましょう。
さて、近年交通事故の死者数は減少しているが、65歳以上の高齢者の占める割合が増加傾向にあります。
また交通事故の加害者になるケースも増加してきています。
今回は高齢者特有の交通事故などを見ていきたいと思います。
・いつ、どんな時に起きるのか!!
高齢者の死亡事故でおよそ半数が歩行中、次いで運転中、自転車の走行中で6割以上が夜間となっています。
そんな中いくつかの特徴があります。
事故原因のほとんどは、横断歩道以外の場所での横断や信号無視といった交通ルール違反によるものが多いです。
何故そのようなことが起きるのか?その背景には体力や判断力の低下などがあると考えられます。
例えば…
青信号で渡りはじめたはずなのに、途中で赤信号に変わってしまい事故に遭われることがあります。
また、右から来る自動車に気を取られ反対から来る自動車に気付かずに事故に遭われるケース等もあります。
体力や判断力の他にも情報処理能力も低下してしまうので、このような事故を起こしやすくなります。
また、高齢者の事故の約半数は自宅から半径500メートル以内の比較的身近な場所で起こっていることから、慣れた道ほどより一層注意が必要です。
・運転中ではどんな事故が起きるのか?
特に多いのがアクセルとブレーキの踏み間違いによるもので、運転には慣れているが漫然運転や安全不確認で事故を起こし、加害者になってしまう事も少なくありません。
場合によっては免許の自主返納も考えの一つに入れておく必要があります。
・高齢者の事故を防ぐには
1、慣れた道でも油断せず決められた場所を歩行、横断する。
2、信号が変わりそうなときは無理に渡らず、次の青信号まで待つ。
3、夜間外出時は明るい服装や反射材を活用する。
4、運転をするときは、加齢による情報処理能力、判断力等が低下していることを認識する。
5、周りのドライバーも高齢者の行動の特性を認識した運転を心掛ける。
このように高齢者の交通事故は「自分は大丈夫」という考えと年齢による身体機能の衰えが大きな要因となっています。
一瞬の油断で重大事故に繋がる事もあります。
皆さまもこれからの行楽シーズンを楽しむためにも安全運転を心掛けてください。